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「片目の下まぶたがピクピク痙攣して、なかなか治らない」といった症状で眼科を受診される患者さんも多くおられます。これは、眼瞼ミオキミアといって、上まぶたや下まぶたが、自分の意思とは関係なくピクピク動く状態です。
眼瞼痙攣との違いは持続時間が長いことと、不規則で小さな動きという点です。 原因は、パソコンの長時間操作などがもたらす眼精疲労、睡眠不足やストレスなどによる一過性の神経の興奮と考えられ、ほとんどは一過性の症状であり、数日から数週間で自然に症状は治まります。眼瞼ミオキミアは、眼瞼痙攣とは異なり心配はありませんが、長期にわたり持続したり、他にも神経症状がある場合には、他の病気の可能性も考え、MRIで脳の異常がないか調べることが大切です。
病院での治療は、眼精疲労をとる成分配合の目薬、薬物療法、ボトックス毒素注射などですが、回復しても再発したりする場合も多いです。 中国医学(鍼灸、漢方薬)では、眼瞼ミオキミアに対して、鍼灸治療の場合、眼神経は、三叉神経の第1支であり、眼の周りまで伸びている神経なので、耳の後ろの三叉神経の出口に近い、エイ風という経穴(ツボ)に刺鍼し、眼神経まで神経の流れを通し、さらに眼の周囲の経穴に直接鍼治療を行い、患部の血流を改善し、痙攣を軽減させます。
また、漢方薬治療として、つぎのような処方があります。
これらの漢方薬を中国医学的診断に基づき、それぞれの原因に合わせて処方し、服用することで、原因体質が根本的に改善し、再発を起こりにくくさせます。
鍼灸治療や漢方薬治療は、現代医学とは異なる視点から診るもう一つの医学なのです。
投稿者:tcm-editor
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