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2023年06月号『中国医学の体質改善①』

中国医学では、人間は自然界の中の一部と考えられ、良い体調や体質を維持するためには、自然環境の規則に合った活動をし、季節、年齢、環境の変化に合わせた食生活をすることで「良質な体質」を維持できると考えます。

一方、不良な体調、体質のうち【“虚”体質】とは、身体に必要な物質や要素が“虚”=不足している状態です。
【“実”体質】とは逆に臓腑の働きが過剰で、津液(水)の停留や気・血の流れの渋滞などが現れる体質のことです。
【“虚”体質】と【“実”体質】は、7つに大きく分類します。

【“虚”体質】

  • ① 「気虚体質」気虚とは、身体を活動させるための気(エネルギー)が様々な原因によって消耗し、食物からエネルギーを摂取する効率が悪いことで起こります。
    ○気虚症状:やる気が出ない、しゃべりたがらない、元気がない、疲れやすい、風邪を引きやすい、食欲不振など。
    ○中国医学治療:低下した気(エネルギー)を補充する作用のある
    「経穴(ツボ)→合谷、足三里」「漢方薬(生薬)→人参、黄耆」
  • ② 「陽虚体質」陽虚とは、陽気の働きが低下して、身体を温める力が不足した状態です。
    ○陽虚症状:冷え、全身がだるい、身体や手足のむくみ、トイレが近く多尿、下痢軟便、呼吸が弱いなど。
    ○中国医学治療:身体を中から温める補陽、温陽作用のある
    「経穴(ツボ)→太渓、腎兪」「漢方薬(生薬)→桂皮、附子」
  • ③ 「血虚体質」血虚とは、栄養素である「血(けつ)」が不足している状態です。
    血の循環が悪くなることで、全身に栄養が行き渡らず、精神活動にも影響します。
    ○血虚症状:手足の痺れ、月経血の減少や遅れ、眩暈、眼精疲身体に力が入らない、顔色がやや黄色い、不安、不眠など。
    ○中国医学治療:不足している血を補う、補血作用のある
    「経穴(ツボ)→三陰交、血海」「漢方薬(生薬)→当帰、芍薬」
  • ④ 「陰虚体質」陰虚とは、身体の津液、血などが不足し、全身を潤す力、身体を冷やす力が不足し、ほてりやすくなった状態です。
    ○陰虚症状:身体の熱感、頬が赤くなる、手足のほてり、のどの渇き、寝汗、乾燥肌、硬い便、痩せる、不眠、空咳
    ○中国医学治療:不足している陰を補う、滋陰作用のある
    「経穴(ツボ)→復溜、大敦」「漢方薬(生薬)→地黄、山茱萸」

→次号に続く

投稿者:tcm-editor

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