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中国の医療現場では、妊娠中の鍼灸治療を大切にしています。
悪阻(つわり)の軽減、妊娠中のむくみ、冷えの対策や、逆子にも大変有効な治療法だからです。(私は以前、臨月の弟の妻の逆子を治して産科医に驚かれた事があります。) 鍼灸治療は、産後のトラブルに対しても、産後の回復、悪露の排泄、乳汁分泌不足、乳腺炎等にも大変よく効きます。
また、妊婦さんだけでなく、西洋薬の使用をなるべく避けたい授乳中の母親や、妊娠の可能性がある女性にとって、漢方薬や鍼灸治療は、副作用のない安全で信頼性の高い治療とされており、日本でも、積極的に鍼灸治療を受ける人が増え続けています。
海外での例ですが、副作用のない鍼灸治療に目を向ける人が多いアイルランドでは、不妊治療や、妊産婦のケアでも鍼灸治療が普及しているとアイリッシュタイムズのサイトで紹介されています。
「Acupuncture ? can it help pregnancy?」(THE IRISH TIMES)「鍼灸治療は妊娠中に有効か?」アイルランドの新聞・アイリッシュタイムズ2017年3月掲載記事。
鍼灸師のハンナ・オコネルさんは、体外受精を受ける人をサポートする鍼灸治療を行っています。その患者さんが妊娠した場合、オコネルさんは、妊娠後も鍼灸治療を続けるように勧めるそうです。妊婦特有の朝の吐き気には、手のツボへの鍼がよく効くからです。
さらに、頭痛、睡眠障害や不安、便秘、腰痛、骨盤痛、静脈瘤などに対応することで、妊娠中期を安定させることができます。妊娠中の症状緩和だけでなく、逆子になった場合は、赤ちゃんが動けるスペースがあれば、灸によって赤ちゃんを回すこともできます。 これまでの研究では、灸による逆子の解消は48時間以内に80%の成功率で、灸で、医療の介入を受けずに済むなら、妊婦の体に負担がかからなくて楽ですね。
オコネルさんが語る女性と鍼灸治療の上手なつきあい方の要点は以下のようになります。
妊娠や出産には多かれ少なかれ心身の不調がつきまといますから、鍼灸治療を上手に取り入れ体のバランスを整えることが大切です。
投稿者:tcm-editor
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