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「推拿(すいな)」は、中国4000年の歴史を誇る治療医術です。古くは「按摩」(『霊枢・九鍼論』)、「按蹻」(『素問・異法方宜論』)、「喬摩」(『霊枢・病伝』) と呼ばれ、2000年前の医書「皇帝内経・素問」にも多くの記述が見られます。これを用いて、疾病を治療したという数多くの記述が残されています。
日本にその治療法が伝わって来たのは、隋・唐の時代(589〜907年)です。その後、時代の流れ中で日本独自の治療法とともに発展し、中国医学の按摩、そのものとは違っていきます。
按摩に代わって「推拿」という名称が初めて用いられるのは明の時代(1368〜1644年)、最高国家医学教育機関「太医院」において13科の1つになり、按摩に代わって推拿の名称が用いられるようになりました。張介賓の『類経』と、同じ時代の龔雲林の『小児推拿秘旨』の文中でも推拿として記載されています。
中華人民共和国時代(1949~現在)、中国医学は新たな時代を迎えて『推拿』も著しい発展を遂げています。中国各地の大学病院には、「鍼灸科」とともに「推拿科」が設けられ、医療資格を持った医師が、整形外科疾患だけでなく、内科系、婦人科系、小児科系疾患など幅広い分野の治療に当たっています。
『推拿』は鍼灸、漢方と並ぶ中国医学の3大療法の1つとしての治療法です。
『推拿』治療の効果
投稿者:tcm-editor
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