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マッサージを贅沢なものだと考えている人もいるようですが、それは違います。忙しくストレスを抱えがちな毎日の生活で、良好な健康状態を維持していくためにマッサージは、必要不可欠なものなのです。
「苦労なくして得るものなし(No pain,no gain)」 「与えよ、さらば与えられん(give and take)」
とアメリカではよく言われるように、自ら何かを犠牲にしてこそ、報酬を得ることが出来ると考えている人は多くいます。しかし、マッサージのように、マッサージ師に治療してもらう事によって「心地よいと感じることが身体によい」ということもあります。マッサージは痛みを伴うことなく、心地よく身体の緊張をほぐし、癒してくれます。 ●マッサージの作用について
軽擦(けいさつ)法(ほう)や揉捏法(じゅうねつほう)のような優しく滑らかな手技のテクニックは、セロトニンを平均28%、ドーパミンを平均31%も増加させる作用があることが、生化学の分野で証明されています。さらに、マッサージは、ストレスホルモンのコルチゾールを平均31%減少させる働きもあります。
2012年7月、アメリカ国立衛生研究所(NIH:National Institutes of Health)は、最新の研究に基づいて、マッサージが分子レベルで「筋肉にどのような影響し、作用するか」について明らかにしました。
この研究では、激しいエアロビクスなどで筋肉が破壊された場合、マッサージをすることでミトコンドリアの発生を促進し、筋肉の腫れを抑える効果があると推測されています。
また、マイアミ大学医学大学院の皮膚接触研究所(※TRI)のティファニー・フィールド所長は、マッサージの効果について「基本的にマッサージは、患部に対し、一定の刺激を与えることで、鎮痛薬である、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンといった薬と同様の疼痛緩和効果をもたらすことができる。(これらの鎮痛薬は、プロスタグランジンという炎症性サイトカインを増大させる物質を抑える働きがある。炎症サイトカインを抑えることで、痛みを緩和させる)」と述べています。 ※TRI:Touch Research Institute(タッチ・リサーチ・インスティチュート) TRI は 1992 年に、マイアミ薬科大学の Dr. ティファニー・フィールド( PhD )により設立された。世界で初めて、「タッチ=触れる」ことに関する研究を専門とし、薬学的・生物学的なこととの関係や影響を研究している。
投稿者:tcm-editor
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