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2011年8月号 鍼灸による不妊治療で自然妊娠!42歳女性

不妊治療 2010年6月交通事故後遺症(むち打ち)の治療に来院、痛みがひどいために週2~3回来院し鍼灸治療。5回の治療を経て痛みやしびれの症状が改善し始めた頃、不妊症で悩んでいると相談される。

晩婚だが(39歳で結婚)子供がほしいので婦人科を受診。卵管閉塞も無く、全て正常ということで、薬による不妊治療を始めたが、副作用が強く出るため断念したという。

そんなことで鍼灸による不妊治療を始めることにした。

2010年の7月から週3回の鍼治療を行い、体温計測し、排卵周期にタイミング法を行った。12月に月経が遅れたので、婦人科で妊娠検査を受けたところ、見事に妊娠が認められた。翌年、2011年8月が予定日となっており、現在まで母子ともに順調である。

今回の不妊症の方は、中国医学的に分析し診断すると、めまいや立ちくらみを起こしやすい、血圧が低い、全身の倦怠感、顔の血色が悪い、生理周期が遅れる、経血量が少ないなどの症状から「血虚タイプ」と診断。

中国医学でいう血虚とは、「血」が不足している状態。西洋医学でいうと貧血に似ているが、単に「血」が足りないというだけでなく、「血」の持つ濡養(栄養・滋潤)作用が不足した状態。


また「血」には、ホルモンの働きの一部も含まれているため、血虚状態では、子宮内膜が薄くなって経血量が減少し、生理の期間が短くなる、無月経、卵子が小さく質が良くないなどの症状から不妊症に至る。

鍼灸治療で「三陰交」「血海」「足三里」などの経穴(ツボ)の補血作用で、血虚の体質が改善し、月経周期が正常化され、ホルモンバランスの回復から卵子の質の向上、子宮内膜が厚くなり、妊娠しやすい体質へと改善できる。

投稿者:tcm-editor

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