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月経前になると、「胸が張ってくる」「下腹部に痛みを感じる」といった身体的なもの、 あるいは、「怒りっぽくなる」「理由もなく悲しくなる」というような精神的なものなどの症状は、女性の約八〇%の方が経験している。このような排卵から月経開始までの時期に現れる身体的・精神的不快症状を月経前症候群(PMS)という。
PMSの現代医学の治療では、ピル、抗うつ薬、抗不安剤(精神安定剤)を使用し、その他の諸症状には、下腹部痛や腰痛には抗炎症薬、鎮痛・解熱剤などを使用し、乳房が張って痛む症状には、ブロモクリプチン等を使用する。中国医学ではPMSを、「経前情志失調」(けいぜんじょうししっちょう)と呼ぶ。中国医学では、体内の臓器、血液、体液やリンパ液を含むすべてのバランスの失調がPMSの原因と考えているが、特に身体の肝腎要である腎臓、肝臓、さらに脾臓などの臓器の活力エネルギーの失調が原因となる場合が多い。臨床では、問診から詳しく症状を診断し、以下のようなタイプに分別し、それぞれに合わせた鍼灸・漢方薬治療を行うことで、内分泌のバランスや各臓器の働きが改善され、副作用もなく、つらいPMS症状を根本的に軽減することができる。
投稿者:tcm-editor
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