Q:中医学の「未病」とは何ですか?
A:発病には至らないものの軽い症状がある半健康状態のことです。
放置すると病気になってしまう「未病」とは、
- 手足が冷える
- 疲れがたまる
- 胃腸が弱り気味
- 顏色が悪い
- 身体が冷えてよく眠れない
- 食欲がない
- 疲れていて寝起きが悪い
…などの症状や、病院で検査をすれば異常はあるが自覚症状の無い、現代医学でいう
- 高血圧
- 境界域糖尿病
- 高脂血症
- 高尿酸血症
- 肥満
- 脂肪肝
- 肝炎キャリア
…などを指します。
慢性症状を重症の病気に進行させず「未病」の状態で大事に至る前にくい止め、改善するために鍼灸・漢方薬・推拿(マッサージ)等の中国医学の治療は大変有効です。
約二千年前の中国医学の書物『黄帝内経』の中に『聖人は「未病」を治す』と書かれており、予防の重要性が既に認識されていたことが分かります。現代医学も 以前のように「発病してしまった病気をいかに改善するか、治療するか」ということだけでなく最近になって「予防医学-いかに健康であり続けるか」に重点が 置かれ始めています。中国医学の「未病」に対する治療は、長い歴史の中で絶えず発展・進歩し続け、二十一世紀の現在「最も古く、最も新しい医学」として世 界の医療現場で注目されているのです。現代医学の治療で行き詰まった場合、別の角度から打開策を考えていくことも必要です。
中医学は現代医学とは違う角度から人体を診るもう一つの医学です。