クリニックを知る
治療院だより
その他のカテゴリー
一覧に戻る
日本で高血圧症患者は、2千万人もいるといわれます。中国医学では、現代医学の降圧剤の服用のみに頼らず、鍼灸、漢方薬、推拿等の治療法を併用して効果を上げています。
現代医学では、高血圧の原因をストレスや交感神経の興奮、ホルモンの失調などと考えます。血圧は心臓から送りだされる血液量と末梢血管の抵抗によって決まります。動脈が硬化し血管壁が厚くなったり、ストレスにより血管が収縮したりすると、末梢からの抵抗が増し、血圧は上がります。
中国医学では内臓、とくに肝・腎の機能障害によるものが多いと診ます。なかでも高血圧症にもっとも関係の深い内臓は肝臓です。肝臓には、精神活動を調節する作用があり、精神的なストレスがたまると、肝臓の働きが停滞して、「肝鬱」(ストレス状態)という病態になり、血管が収縮し高血圧症を引き起こします。
高血圧症では、微小循環障害もみられ、毛細血管の狭窄、閉塞、血液粘度の増強、血液が固まりやすいなどの状態があります。現代医学のこのような病状は、すべて中国医学でいう「お血」(血の滞り)に相当すると考えられます。
治療では、それぞれの高血圧症に至る原因を体質などから中医学的に診断をし、 *「肝鬱」(ストレス状態)の場合には、疏肝理気(血管緊張の改善する)療法。 *「お血」(血の滞り)の場合には、活血化お(血行を改善する)療法。 を行うことで高い治療効果を上げることができます。
高血圧と動脈硬化は互いに影響しあうため、動脈硬化の進行を食い止めることが大切です。
投稿者:tcm-editor
LINE@予約
0742-48-5556