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2006年11月号 痺れ(しびれ)と鍼灸治療

痺れ(しびれ)とは、身体のある部分に起こるジンジン、ビリビリとした感覚で、感覚異常です。人によっては、身体のある部分を動かしたくても思うように動かせない 「運動麻痺」、また、疼痛「神経痛」を伴う場合もあります。さらに、皮膚に触れても、あまり感じない「感覚鈍麻」、全く感じない「感覚消失」や、逆に過剰に感じてしまう「感覚過敏」などがあります。

中枢性の痺れ(しびれ)以外は、血液循環を改善できる鍼灸治療の適応疾患で、非常に高い治療効果をあげています。

鍼灸の臨床上、最も多いのは、顔面部の痺れ(しびれ)、腕や下肢の痺れ(しびれ)です。また、痛みを伴う場合、運動麻痺を伴う場合も同様に非常に高い治療効果があります。

病院でいろいろな検査を受けても、特に原因が判明しない痺れ(しびれ)症状というのは、ストレスによる自律神経の失調が原因となり、末梢の血液循環が不良になっている場合が多いのです。

中国医学では、痺れは、「気血不通」と考え、まず血行が滞る誘発原因となった外因要素を取り除く治療を主として行い、さらに、崩れてしまった体内の内部環境(血液の流れや体内バランス)の改善治療を行ってゆきます。すると血液の循環や神経、リンパの流れが良くなり、内部環境のバランスも整い、内臓の働きも活発になり、痺れ(しびれ)症状を軽減、治癒することができます。

投稿者:tcm-editor

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