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米国衛生研究所(NIH)の専門家委員会は1997年,中国伝統のハリ治療が有効であり,医療保険でカバーすべきだとする報告書をまとめた。西洋医学を基本とする米国の医学界がはじめて東洋のハリ治療を認知したのです。委員会が有効性を認めたのは,手術や歯科治療後の痛みの除去と,がんの化学療法や妊娠に伴う吐き気の治療です。こうした症例に限定して,ハリ治療の医療費を保険で支払うべきだと勧告しています。また,麻薬中毒や頭痛,生理痛,筋肉痛,テニス肘,腰痛,喘息の治療やリハビリテーションなどにも役立つと示唆され、ハリがなぜ効くのかについての報告書は,人体のツボにハリを刺すことで,鎮痛の役割を果たす生体内化学物質の放出が増えるためと推定しています。伝統的なハリ理論は,人体内を流れる「気」と呼ばれるエネルギーで病気や治療を説明します。「気」の有無については、米国内に異論もありましたが、「ハリ治療が有効」な事実を重視した現実的な見方で受け入れているのです。
1972年のニクソン大統領の訪中でハリ麻酔の現場を見学したことがきっかけにハリ治療が注目され、現在では約1000万人が米国内で鍼治療を受けているとみられます。
鍼治療は、なぜが効くのか?
東洋医学は西洋医学とは違う角度から人体を診る、もう一つの医学。鍼灸には実に多くの治効作用があるのです。
投稿者:tcm-editor
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