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春から初夏にかけての心地よい季節に様々な神経痛に襲われることがあります。それは、気温上昇で起こる風邪(ふうじゃ)に身体の体表温度を急激に奪われて冷やされ、血行やリンパの流れが滞るからです。神経痛には、顔面の片側が突然痛みだす三叉神経痛、帯状疱疹に伴う背中から胸腹部にかけて痛む肋間神経痛、腰痛(臀部、下肢へと痛みが及ぶ坐骨神経痛)、頸椎症から来る頚椎症性神経根症などがあります。
この季節、外因要素の風邪(ふうじゃ)による神経痛だけでなく、季節の変わり目に崩しやすい体内のホルモンバランスなどの内因要素が原因となって、激し い痛みが起こる場合が大変に多いのです。西洋医学では鎮痛剤などの薬物療法、効果が得られない場合には、神経の切断手術という手荒い治療をすることもあります。
中医学では、「不通則痛」と考え、まず血行などが滞る誘発原因となった外因要素を取り除く治療を主とし、更に、崩れてしまった体内の内部環境(血液の流 れや体内バランス=内因要素)を良くするため経穴(ツボ)に鍼などで治療します。すると血液の循環や神経、リンパの流れが良くなり、内部環境も整い、内臓の働きも活発になります。つまり体内の流れを良くすることで痛みなど嘘のようにとれるのです。
投稿者:tcm-editor
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