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2003年10月号 尿失禁・頻尿

女性の4割を超える2000万人以上が、尿失禁や頻尿で悩まされているといわれます。

腹圧性尿失禁
→クシャミなどによる生理的な反射や階段の昇り降りなどの動作がきっかけとなり、お腹に圧力が加わったときにおきる尿失禁。

切迫性尿失禁
→前ぶれもなく突如として尿がしたくなり、その高まりが急なため、トイレまで間に合わなくなって尿が出てしまう尿失禁。

頻尿
→膀胱に少しでも尿がたまると、トイレに行きたくなる。そのため、尿の回数が多くなる。

溢流性尿失禁
→ダムの水が溢れるように、パンパンに膨れた膀胱から尿が溢れ出る。これには、尿が出にくくなる排尿障害(前立腺に関わるもの:男性のみ、尿道狭窄:女性はまれ)が必ず前提にありこの疾患は男性が多い。

西洋医学の治療法は、基本的には投薬、時には手術をすることもあります。

中国医学では、排尿を司るとされる腎に問題があると診て、まず腎の働きをよくする経穴(腹、足、背中などのツボ)を中心に鍼をし、補腎させ、腎の働きを正常 な状態に向かわせ、更に、局所の機能回復のため、骨盤の表面の膀胱のある部分の近くのツボに、鍼をし、それぞれの鍼に電極を繋ぎ、周波数と時間を調整しな がら、ピリッ、ピリッと一定の低周波を送ります。すると骨盤底筋群の収縮が誘発され、これをきたえる効果があり、更にこの刺激により膀胱が過敏に収縮する のが抑えられ、それと同時に尿道の収縮がよくなっていきます。鍼灸治療は、よく効きます。また炎症性疾患(膀胱炎、尿道炎)、この場合は、抗生物質の投薬 で治まりますが、慢性化したり、反復的に炎症を起こしたりするときには、鍼治療をなさるのも有効です。

投稿者:tcm-editor

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