トミー:日本では、鍼灸治療に、
週に1回、半月に1回、月に1回のようなカタチで通院される方がおられるのですが、それで効果あるんですか?🧐
SO院長:治療内容や症状にもよりますが、なかなか厳しいですね。
トミー:中国だったらどれぐらいのペースで鍼灸治療されますか?🤔
SO院長:中国では鍼灸治療も保険適応ですので、週に3回治療される方が多いです。
また、煎じ薬による漢方薬の診療は、1週間に1回の来院が多いです。
トミー:漢方薬の診療でも、週に1回なんですね。😅
週3回の鍼灸治療でも、一気に続けて月・火・水とまとめて受けたらどうなりますか?
SO院長:それは、やはり、隔日3回の鍼灸治療の方が、効果があります。
朝・昼・晩の3回服用する薬を朝に一気に3回分服用しても良い効果が得られないのと同じです。
トミー:それは確かにそうですね😅
もう少し鍼灸治療を受けるペースについて教えてください。
SO院長:了解です!
「鍼灸治療は、週にどれぐらいのペースで受ける必要があるのでしょうか??」
以前、僕の恩師(北京中医薬大学教授)と研究員の数名で、登美ヶ丘治療院を見学に来られたことがありました。
その中の1人の先生が、
先日、中国のネットで鍼灸治療に対しての質問に答えているページを偶然に目にしました。
質問内容は、「鍼灸治療を受ける間隔」についてでした。
この質問は、当院でも患者様から非常に多く受ける質問です。
先生は、
「鍼灸治療としては、週に1度だけの治療では明らかに不十分です。
病気の予防や健康管理、気と血の流れを調節するためだけであれば、週に1度でも大丈夫ですが。
しかし、病気を治療する場合、週に複数回受ける必要があります。
具体的な回数は、病気や症状によって異なりますが、週に3回の治療が効果的です。」
と回答しておられました。
※先生の記事↓
僕も先生の回答に同感です。
では、
なぜ週に3回の治療が良いのでしょうか?
中国では、
鍼灸治療の効果は約2日間持続する
ことを裏付ける研究結果が多く発表されてきているからです。
鍼灸治療には、効果の持続時間に限界があり、その効果が弱まるか、消える前に、比較的安定した効果を維持継続するために、再度鍼灸治療をする必要があります。
実際には、当院での臨床観察でも、
大体、鍼灸治療後2日間は、治療効果が持続しますが、その後3日目には、効果が薄れるという実感があります。
しかしながら鍼灸治療が保険適応ではない日本では、なかなか週に3回の鍼灸治療は経済的にもハードルが高く、
効果があると分かっていても、週に1~2回で通院される方がほとんどです。
「もっと鍼灸治療を受けたいけれど、時間的にも経済的にも週に1度しか通院できない・・・」と言う患者様も多くおられます。
日本で鍼灸治療を行う際には、治療回数が少なく、逆に本場中国より治療が難しくなるケースもありますが、少ない治療回数の中でも効果を得るために工夫することが大切です。
例えば、鍼灸治療に加えて、皮内鍼治療や漢方薬などと組み合わせて、週に1回の鍼灸治療でも効果が出るように包括的に治療する等があります。
『西洋医学とは違う角度から人体を診る鍼灸治療は、もう一つの医学なのです』




