トミー:知り合いが、眼科で「緑内障で完治は無理」と言われたのですが、鍼で治療できないものでしょうか?🤔
SO院長:結論から言うと、やはり完治は難しいですが、病気の進行をくい止めたり、症状を改善することはできます。
緑内障は、非常に多い病気で、羅漢率は40歳以上で5%、60歳以上では10%以上です。
残念ながら日本の失明原因第1位となっています。
トミー:それは怖いですね😱
SO院長:早期に発見して適切に眼科治療を受け、さらに統合医療として中国医学(鍼灸治療、漢方薬)治療を併用すれば、生涯視野と視力を保てる確率は上がります。
緑内障の病態が房水の異常である場合、利水作用のある経穴(ツボ)に鍼灸治療し、漢方薬では五苓散などを用いることで、体内の余分な水分を体外に排出する治療効果があり、緑内障に有効であることは多くの学術論文で発表されています。
トミー:緑内障に、西洋医学の治療、さらに中国医学(鍼灸治療、漢方薬)治療を併用すれば、なんとかなりそうで安心しました😊
SO院長:緑内障患者さんの中には、西洋医学だけの治療を続け、場合によっては少しずつ病状が進行している状況を不安に感じている方も多いのも事実です。
トミー:そのような方に、このブログの情報が届き、中国医学(鍼灸治療、漢方薬)治療を併用するきっかけになれば良いですね!
SO院長:西洋医学と中国医学を併用する統合医療が遅れている日本では、
統合医療について有益な情報発信は大切ですね!
それでは、もう少し眼科疾患について説明します。
「眼科疾患の鍼灸治療」
日本では、眼科疾患で鍼灸治療を受けられる患者さんは少ないようですが、それはただ、眼科疾患に鍼が効くことを知らないからです。
最近、当院で眼科疾患の患者さんが増えてきました。
たまたま、他の症状で登美ヶ丘治療院に通っていた患者さんが、眼精疲労も伴っておられ、眼の周りの鍼灸治療で改善したのをきっかけに口コミで次々と来院されるようになりました。
また、沖縄からワラにもすがる思いで通院されている緑内障の患者さんは、「点眼薬を使っていても高かった眼圧に、改善の兆しが出てきた!」と喜んでおられます。
眼科疾患の症状は様々で、
網膜色素変性症、正常眼圧緑内障、視神経脊髄炎、視神経萎縮、
シェーグレン症候群、慢性結膜炎
など、西洋医学の眼科でも難治性の疾患が多くあります。
中国の臨床現場では、このような眼科の難病に
中国医学(鍼灸治療、漢方薬)治療が、西洋医学の治療と併用して行われています。
中国医学で最も重要な特徴は、整体観念と言って、全身の五臓六腑、組織、五官、各部分などは、それぞれ別々のものでなく、1つの繋がっている整体と考え、身体の内部で様々な部位が影響しあって正常を保っていると考えていることです。
眼科疾患についても、眼だけの問題ではなく、全身の問題、例えばどこかの五臓の問題が、眼に影響していると診ます。
五臓の中でも、特に眼と関係が深いのは肝と腎であり、「肝は目に開竅する」「腎は瞳孔を主る」という中国医学基礎理論に基づいています。
鍼灸治療で刺鍼する経穴(ツボ)は、眼の周囲だけの経穴(ツボ)でなく、全身にある肝、腎と関係のある経穴(ツボ)にも鍼灸治療します。
さらに漢方薬でも、肝、腎の働きを補う生薬を含んだ方剤を用いる場合が多いです。
大切なことは、眼の周りだけ、局部的に診て治療するだけでなく、身体全体のバランスも診断した上で全体の治療(特に眼科疾患に対しては、肝、腎への根本治療)も行い、身体全体から眼の症状を改善することです。
『西洋医学とは違う角度から人体を診る鍼灸治療は、もう一つの医学なのです』



