トミー:毎年、この時期になると眩暈(めまい)で来院される方が増えますね!
春と“めまい”は、関係あるんですか?🧐
SO院長:暑い夏は交感神経、寒い冬は 副交感神経が活発に働きます。
そのため、寒暖差の大きい季節の変わり目は、自律神経のバランスが乱れ、不調になりやすくなります。
トミー:自律神経さんも大変ですよね、
寒いと思ったら急に暖かくなったり😅
SO院長:春が年度替わりの日本では、
社会的なストレスも多い時期ですね。
入学や入社、異動、転居など環境の変化も、自律神経が乱れる原因になります。
トミー:自律神経が乱れると、“めまい”が起こるのは、なぜですか?🧐
SO院長:急に暖かくなると、交感神経が優位になって血管が収縮し、頭部への血流が悪くなり、内耳などで浮腫が起こる場合があるからです。
トミー:内耳に浮腫が起こると、“めまい”になるんですか?😱
SO院長:浮腫(血管の外へ出た水分)が、さらに血管を圧迫し、内耳内の血流がさらに悪くなり、三半規管などにしっかり血液が届かなくなるからです。
では、もう少し“めまい”について説明しますね。
「メニエール症候群・眩暈」
メニエール症候群、眩暈(めまい)は、
内耳にリンパ液がたまって起こる
内耳の病変です。
西洋医学では、ハッキリした原因は解明されていません。
耳鳴りや難聴(ほとんど片側の耳だけを伴った“めまい”発作)が、突然起こる病気です。
歩くことも立っていることもできない程の激しい回転性の“めまい”から、身体がふらつく程度のものまであります。
発作自体も1回限りの人から何度も繰り返し再発する人まで様々で、発作を再発する迄の期間も数日後、数ヶ月後、数年後と人によって違います。
西洋医学の治療では、嘔吐がひどい場合には
“めまい”止めの点滴を行います。
内服が可能であれば、“めまい”止め・利尿剤を中心に抗不安薬や循環改善薬・ビタミン剤などを組み合わせて使用しますが、再発や慢性化してしまうケースもあり問題です。
中国の大学附属病院の針灸科では、
40年も前から眩暈(めまい)治療をしており、
中でも急性期に対する針治療効果は
大変顕著だと報告されています。
「メニエール症候群」ではなく、単純性の「眩暈(めまい)」に対する針治療となれば、遙か昔の中国医学古典にも針治療効果の記載があります。
眩暈(めまい)は針灸治療の適応症としての歴史は非常に古いのです。
鍼治療では、
直接内耳の血流に働きかける、
耳門、聴宮などの
耳の周りの経穴(ツボ)と、
中国医学の特徴である、
根本的な原因から治療するために
全身の経穴(ツボ)に鍼治療を行います。
さらに、
激しいストレスでメニエール症候群になった場合、
疲労や元々の虚弱体質が原因の場合、
自律神経の失調や更年期障害が原因の場合など、
患者さん一人一人原因に合わせて配穴(ツボを選ぶ)し、根本的な体質改善の鍼治療も合わせて行います。
このような一人一人に合わせた
オーダーメイド的な治療こそが、
「眩暈(めまい)」の再発や慢性化を防ぎ、
さらに身体全体のバランスを整え(弱いところを体質改善)、
これから起こりうる
“めまい”以外の不調や病気に対しても予防効果が期待できるのです。




