トミー:欧米諸国でも鍼灸治療って、普及しているのですか?
SO院長:欧米でも、鍼灸治療は非常に人気が高く、個人鍼灸クリニックのみならず、総合病院でも統合医療として広く普及しています。
トミー:中国、台湾、香港、韓国、日本だけで鍼灸治療は行われていると勘違いしていました。
SO院長:逆に、アメリカやカナダは、日本より進んでいて、個人加入する医療保険では、鍼灸治療が保険適応になるケースも多いぐらいですよ。
トミー:日本も保険が使えると患者様も助かるのですが、、、
国は医療費財政難で、今後も一向に保険適応はなさそうですね(T . T)
SO院長:さらに欧米では、総合病院で統合医療として、西洋医学の医療現場に鍼灸治療などが取り入れられているのは、日本と非常に大きな差になっています。
トミー:なんだか、病気になって入院するなら、日本より欧米の方が西洋医学と東洋医学の両方で診てもらえるので、良さそうに感じます。
SO院長:日本は、古くから中国医学の影響を受け、日本の鍼灸、漢方も歴史が長いのに本当に残念ですね。
統合医療とは、患者にとって最良の医療を目指して、今日の医療の中心となっている西洋医学に、中国医学(東洋医学)も含めた、さまざまな相補・代替医療のシステムや療法を積極的に取り入れて、統合的に治療とケアをしていこうという医療です。
近年、欧米諸国では、西洋医学と中国医学との統合の必要性が高まり、多くの医療の現場で西洋医学のみの治療に頼らない、中国医学を併用した統合医療が実践され始めています。これからは統合医療こそが、治療の不足を補完する新しい医療のカタチなのですが、残念ながら日本の現状としては、統合医療の実践は、非常に遅れています。
日本に西洋医学が伝わってきてからは、東洋医学から西洋医学中心の医療へと根底から変えてしまい、伝統的な東洋医学と西洋医学の共存共栄を当時の日本は選択しませんでした。
しかし、中国では、西洋医学が伝わってきたあとも、伝統医学である中国医学と西洋医学を共存共栄させる選択をし、今日まで中国医学と共に自国の医学を発展させてきました。
中国の総合病院では、西洋医学の内科や外科、整形外科と同じように、中国医学の鍼灸科、中医内科、中医婦人科なども共存し、内科や整形外科で診た患者さんが必要に応じて鍼灸治療や漢方薬治療へ回されて来るのが当たり前のカタチになっています。西洋医学と中国医学が上手く融合され患者の必要に応じた治療で対応しています。
西洋医学だけでなく、中国医学(漢方薬治療、鍼灸治療、推拿治療)を併用することで、慢性の病状や症状が改善し、QOL(生活の質)を高めることができるのです。



