SO院長のBLOG(記事)

トミー:以前、「お屠蘇(とそ)」が、中国医学の屠蘇散という漢方処方で、中国三国時代の魏の名医である“華佗”の処方だったと教えていただきました。それ以外に、春節には何を食べるのですか?

 

SO院長:年越しは、日本のように
「年越しそば」ではなくて「水餃子」を食べます。

 

トミー:年越し「水餃子」なんですね!

 

SO院長:「水餃子」は、中国の冬至(冬の節気)にも食べられる食べ物です。冬至は一年の最も寒い時期で、冬至に餃子を食べることで、寒さをしのぎ、「太陽の力」が強くなることを願う意味があります。
なぜ、餃子が「太陽の力」なのでしょうか??

餃子は、丸い形状をしており、太陽の輪を象徴しているとされているからです。

また、「太陽の力」で、新しい年の幸運を迎えると信じられているからです。

 

トミー:深いですね・・・🤔僕は日本の年越しそばを食べる意味も知りません😓

 

SO院長:😅あとは、魚ですかね。

 

トミー:魚は、なぜ食べるのですか?

 

SO院長:中国語で「魚(ユゥ)」と、余るという意味の「余(ユゥ)」が同じ発音で、
「年々有魚」=「年々有余」となって、要するに「毎年経済的に余りが有る」という意味で、ゆとり有る生活を願うためです。

また、酢豚みたいに一度魚を油で揚げて、甘酢っぱい味付けにして食べるのは、春に肝の働きを助ける酸味のあるものを食べる習慣に基づいています。

トミー:春節は、美味しいものをいっぱい食べれていいですね!

 

SO院長:もう少し春節について説明しますね!

 

「中国医学と春節(しゅんせつ)」

中国の2025年「春節(しゅんせつ)」は、

今日、1月28日(火)が、旧暦で大晦日にあたり、29日が新年です。

春節とは、中国で最も重要な伝統的な祝祭で、旧暦の新年を祝う行事です。

春節は、中国以外の国でも祝われていて、

特に、中国系の多い国々、例えば台湾やシンガポール、マレーシア、ベトナムなどでは、春節が先祖を敬うための重要な祝祭として広く祝われています。

この期間中、親戚や家族と共に新年を祝う食事を楽しみます。

特に、餃子魚料理などの縁起の良い食べ物が振る舞われ、新しい年の幸福と繁栄を願います。

また、春節には爆竹や花火が打ち上げられ、邪気を追い払う意味合いが込められています。

※邪気とは中国医学用語ですが、この邪気は意味が違い、想像上の生き物である「年(ニェン)」という人食い鬼のことです。

中国医学では、春は「肝」の気が高ぶりやすい季節とされており、肝を補養することが大切です。

春の養生法としては、

「肝の調子を整える食材を食べる」

「肝の働きを助ける酸味のある食品を取り入れる」

「ゆったりと過ごす」

などがあります。

中国医学は、伝統的な中国文化と深く関係しており、人々の日常生活、季節の祭り、その他の民俗習慣と密接に結びついています。多くの中国医学的な養生の習慣が伝統文化として今も大切に残っています。

『西洋医学とは違う角度から人体を診る鍼灸治療は、もう一つの医学なのです』

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