トミー:足の“むくみ”ってよくあることですし、心配ないですよね?!
SO院長:ほとんどの場合は、問題ないですが、息切れがするなど他にも症状があると要注意です。
腎不全、心不全など心配なケースもありますよ。あとは低栄養や薬剤性の場合など、“むくみ“が、長く続くようなら
一度、病院へ行った方がいいですよ。
トミー: “むくみ”って、むくみ体質なんだと思って、 “むくみ取り”サプリメント飲んでる人もいますが、
アレは漢方薬ですか?🤔
SO院長:漢方薬じゃないです。カリウムとか、ビタミンとかが多い印象です。
サプリメントを服用するなら、漢方薬の方が安全で、効果もあると思いますよ。
トミー:中国医学でも、むくみの治療できるんですね!😊
SO院長:もちろんです! 心不全など器質的病変でなければ、中国医学でも治療できます。
トミー:失礼しました😅
SO院長:五苓散(ごれいさん)
猪苓湯(ちょれいとう)
八味地黄丸(はちみじおうがん)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
むくみ症状に使う漢方薬は、
日本でも数種類がありますよ。
トミー:そうなんですね!もう少し“むくみ”につて、教えてください。
SO院長:はい、了解です!
「浮腫(むくみ)の鍼灸治療」
人体内の水分は、約60%が体液として存在しており、40%が細胞内、20%が細胞外に分布しています。
様々な原因で、血管壁から細胞内外に水分が漏れてくる状態が、浮腫(むくみ)症状です。
足の浮腫・顏の浮腫・全身の浮腫などには、水分や塩分の摂取過多、また、運動不足や寝不足などが原因で起こる単純な一過性の浮腫もあります。
しかし、中には、心臓病や腎臓病、肝臓病など内臓疾患の前触れとなる怖い浮腫もあります。症状として浮腫を引き起こす主な病気は、心臓病と腎臓病の場合が多いです。
中国医学では、浮腫を「水腫」と呼び、
さらに上半身のむくみを「陽水」、
下半身を「陰水」と分けています。
上半身の浮腫は、急性疾患で浮腫の程度も非常に重い場合が多いのですが、治療することで比較的に早く回復します。
問題は下半身で、反復的に足が浮腫んだり、浮腫む程度は軽いのですが、頻繁に浮腫んでしまう慢性的な浮腫症状が、長期間続くことです。
体内の水分代謝バランスが悪く、腎臓などが虚弱になり、酷くなると足などの浮腫んでいる部分を指で押すと陥凹し、なかなか元に戻らない程になってしまう場合もあります。
中国医学では、
「体内の水を司る」とされる腎は、特に浮腫症状と関係が深い五臓の1つです。
さらに、心・肺・脾も浮腫症状に関係している場合もあります。
中国医学の治療では、腎の虚弱を補充・補強する治療で、水分代謝のバランスを改善し、正常化します。
浮腫状態も大変不快で問題ですが、浮腫症状を長い間、治療せずに、本格的な病気に発展する事の方がもっと危険です。
中国医学(鍼灸治療、漢方薬)は、“治未病”、つまり本格的に病気になるのを未然に防ぎ、崩れた身体のバランスを改善し、病気を防ぐ予防医学的役割も非常に得意なのです。
鍼灸治療、漢方薬を軽い症状の状態から積極的に取り入れ、“健康維持”に努めましょう。
『西洋医学とは違う角度から人体を診る鍼灸治療は、もう一つの医学なのです』


