トミー:突発性難聴で、ステロイドが効かない場合は、鍼灸治療や漢方薬でも治らないでしょうか?😭
SO院長:日本では、ステロイドが効かない段階になって、初めて鍼灸治療を求められるケースの方が多いですが、それからでも回復した例も多いです。
トミー:良かった。治る可能性もあるのですね!😃
中国では、最初からストロイドと鍼灸治療は併用するのですか??🧐
SO院長:はい、突発性難聴の治療は内耳の音を感知する細胞が受けた障害が固定化する前に、できるだけ早く始めた方が、治る率が高いので。
トミー:中国では、突発性難聴の患者さんは、病院で、すぐに西洋薬と鍼灸治療・漢方薬の両方での治療対応してもらえて良いですね‼️
SO院長:最近では、最初のステロイド治療が効かなかった場合、ステロイド鼓室内投与(ステロイドの耳の中への注射)も行うため、鍼灸治療を受け始めるのが、さらに遅くなってきているように思います・・・。
トミー:なるべく早い段階での西洋薬治療と鍼灸治療の併用治療がいいのに・・・。
それは、残念ですね😭
SO院長:日本では、西洋医学と鍼灸治療との連携が上手く取れていないためです。
トミー:なんとか日本でも「すべては患者様のために」西洋医学と鍼灸治療の良いところを合わせた医療が、一刻も早く実現すればいいのですが🙏
「突発性難聴の鍼灸治療」
突発性難聴とは、突然、片方の耳の聞こえが悪くなる(または聞こえなくなる)ことが特徴で、聴力低下は、全く聴こえなくなる重症から軽症まで様々です。
難聴の他に、耳鳴り、めまい、吐き気、耳閉感(耳が詰まった感じ)などの症状が伴うことがあります。
過度のストレス、過労、睡眠不足、心労などの影響により、内耳の血流が悪くなり、聴神経細胞への栄養が不足することで障害が起こることがあります。
また、自己免疫疾患、糖尿病、高血圧、中耳炎などでも発症する場合がありますが、現代医学では、まだハッキリとした原因は解明されていません。
残念ながら突発性難聴の特効薬はありませんが、治療の基本は副腎皮質ステロイド薬で、血流障害によって起こる細胞のむくみや炎症を抑える。
さらに、血管拡張薬、代謝改善薬、ビタミンB12で、内耳の血液循環を改善し、聴神経細胞を活性化する等です。
しかし、効果のない場合もあり問題です。また、症状が、薬の服用で治まったとしても、効果が一時的で、反復的に再発するケースもあり深刻です。
中国医学では、「耳聾」と称され、二千年前の古代医学書にすでに記載されており、
難聴は、怒り、恐れ、悩む、などの感情や、病気などで著しく体力を消耗した時に、耳の経絡の気血の流れが停滞し、引き起こると考えられている。
鍼灸治療では、まず、局部治療として、
耳の近くの経穴(ツボ)に刺針し、
内耳血管の透過性を良くし、聴覚末梢神経の栄養状態を改善して機能を回復させます。
さらに、病状や発症原因、随伴症状に合わせ全身の経穴(ツボ)を使い、身体全体の治療も同時に行うことで、
対症療法ではなく、根本原因から治療し、反復的に再発しない根治を目指します。
欧米では、西洋医学の治療だけでなく、中国医学の治療も合わせて行う補完医療を医療現場で積極的に取り入れています。
『西洋医学とは違う角度から人体を診る鍼灸治療は、もう一つの医学なのです』