SO院長のBLOG(記事)

トミー:台湾では中国語を話しますし、もちろん中国の様に中国医学はあるんですか??

 

SO院長:はい、台湾でも中国医学は人気です。特に漢方薬治療は盛んです。

台湾の台北で最も古い問屋街の「迪化街(ディホァジイェ)」には、乾物、高級食材の問屋と共に、百年以上の歴史のある漢方薬問屋の老舗がずらりと並んでいます。

トミー:そうなんですね!

SO院長:本場の中国には、「迪化街」のような古い漢方薬問屋はもうほとんど残っていません。

 

トミー: 残念ですね。

 

SO院長:中国の河北省の「安国(アンゴウ)」は、「天下第一薬市」と称され、数千年の歴史を持ち、中国最大の漢方薬(生薬)の集散地・市場で、全国から漢方薬材が集まりますが、一般人がぶらぶら買い物できる市場ではありません。

 

トミー:中国の「安国」もスゴイですね、一般向けではないにしても。

 

SO院長:台湾の中国医学には、中国医学が盛んだった明治までの日本の漢方医学の影響も大きいと言われています。残念ながら、その後、日本の漢方医学は衰退していくのですが・・・。

 

トミー:えっ、日本の漢方医学が台湾の中国医学に影響していたなんてビックリです。

 

SO院長:そうなんです。日本も明治時代に西洋医学が導入された際、公的な医学教育から漢方医学を排除しなければ、今頃は中国と並ぶ中国医学先進国になっていたと思うのですが・・・。
それでは、台湾の鍼灸治療や漢方薬治療について、詳しく説明しますね。

 

トミー:はい、よろしくお願いします。

 

「台湾の中国医学治療(針灸・漢方薬)」 

台湾で鍼灸治療を業にする場合には、

日本の「はり師」「きゅう師」のような独立した国家資格はなく、

中国医学の医師である「中医師(ちゅういし)」の国家資格を取得する必要があります。

台湾では鍼灸治療は中医師の業務範囲に含まれており、中医師の試験に合格すると漢方薬の処方と鍼灸治療の両方を行うことができ、中医学専門の医師として認められます。

台湾で中医師になるには、高校卒業後に中医専門の大学に入学し、学ぶ必要があります。

教育課程は、台湾の西洋医学の医学部と同様で、7年間です。

大学卒業後に国家試験に合格し、一定期間の臨床研修(インターンシップや研修医師としての実習)を経ることで、中医師の免許が取得できます。

台湾の中医師と中国の中医師で、大きく違う点は、台湾では中医師と西医師(西洋医学の医師)のライセンスは明確に分離されていて、中医師は臨床において、中国のように西洋薬の処方権等はなく、西洋薬を使うことが一切できません。

台湾では、中医師数は西医師数よりもかなり少なく、全医師数の14%にすぎません。

しかし、中国医学治療(鍼灸治療・漢方薬)の需要は非常に高く、中医受診率は台湾全体の保険診療の30%にもの上ります。

また、中国のように大型の総合病院で診療するのではなく、個人で中医クリッニクを開業し、診療に当たるケースの方が、圧倒的に多いです。

台湾の中国医学の歴史は、1895年(日本統治以前)までは、中国本土から伝わった伝統的な中国医学が土台にありましたが、日本統治下で近代的な西洋医学と日本式の中国医学(漢方医学)が導入され、融合が進みました。

1895年~1945年(日本統治時代)以降、日本人が去った後、国民党政府が台湾を統治し、中国大陸から多くの中医学者が移住したことにより、中国本土の伝統的な中国医学(経絡、臓腑理論など)が本格的に台湾に根付きました。

その後、1950年代に入ると、これまでの中国医学の修得方法であった「師弟制度」ではなく、学術として体系的な学校教育が始まり、現在に至ります。

しかし、中医師の地位向上や法整備は、現在も課題として残っています。

『中国医学は、西洋医学とは違う角度から人体を診る、もう一つの医学なのです』

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