トミー:よく患者さんが、漢方薬は本当に効果あるんですか?って、話されてますよね?!
SO院長:日本では、よく聞く話ですね。日本での漢方薬運用の最大の問題は、日本に漢方薬の運用に必要な中国医学的診断法などを学ぶ正式な大学や教育機関がないことです。
トミー:えっ😮?! だったら、どうやって漢方薬を処方してるんですか?
SO院長:病院では、西洋医学の病名に対して漢方薬の運用チャートを見て処方しています。
もちろん中には、独学で勉強されて、中国医学的診断をされる医師もおられますがごく少数です。
トミー:そんな感じの漢方薬運用法で、問題はないのですか?
SO院長:そのような現状もあってか、そもそも強い漢方製剤は、ほとんどないですし、
1回の漢方薬量も半分にしていますので、効かないケースも多いです。逆に悪化もしにくいのだと思います😭
トミー:では、あまり意味ないですね😅
SO院長:症状が軽かったり、患者さんが小柄だと半分でも効くケースもありますけど。
漢方薬の本当の効果を引き出せる医療体制・漢方薬運用ではないですね、日本は。
トミー:それでは、患者さんが効果を実感できず、愚痴をこぼすのもよく分かりますね🤔
SO院長:残念ですが、そうですね・・・。もう少し詳しく説明させていただきます!
「漢方薬治療と鍼灸治療」
最近、患者さんから「鍼灸治療と漢方薬を併用すれば、もっと治療効果が上がるのでしょうか?」と質問されることがよくあります。
本来、鍼灸治療と漢方薬は同じ中国医学なので、治療方法が異なるだけで全く同じ基礎理論に基づいて診断し、治療します。
鍼灸治療と漢方薬の違いは、ちょうど西洋医学の外科と内科の治療の違いようなものです。
西洋医学で外科的処置と内科的な内服薬での治療を併用するように、鍼灸治療と漢方薬を併用すれば、もちろん相乗効果が期待できます。
しかし、中には鍼灸治療の方が合う病気、漢方薬の方が合う病気もあり、必ずしも併用するとは限りません。その病気の治療に対して、併用の必要がある場合のみ併用されています。
極端な例ですが、
胃腸が不調で食べ物を受け付けない症状の患者さんに、漢方薬を投薬することはあまりないですし、
どうしても鍼治療を怖がる患者さんに無理に鍼治療はできません。
一人一人の患者さんの病気の状況、身体の状態に合わせて治療方法を選択していくことが大切です。
ただ、漢方薬を併用した方が良い場合でも、日本では、登美ヶ丘治療院のような鍼灸院では、漢方薬を処方することはできません。
薬剤師法第19条により、医師や歯科医師、獣医師による薬の処方以外は、禁止されています(例外を除く)。
ですが、ほとんどの医療用漢方製剤は、OTC薬(医師の処方箋なしで購入できる一般用医薬品や要指導医薬品)ですので、症状や体質を相談した上で、ご自身で、薬局で購入して服用することは可能です。
しかし、残念ながら日本の医療用漢方製剤は、種類が中国より、はるかに少なく、また、1包の薬量も中国での運用薬量の半分に減らされています。
加えて、中国でのみで取れる多くの漢方薬の生薬を日本の製薬会社が原料輸入する際に、質の高い生薬を中国が外国に輸出しないという大きな問題があります。
こういった理由から本格的な漢方製剤を日本では、なかなか買えない現状があります。
しかし、現在ではインターネットで中国から漢方製剤を個人輸入業者を通じて入手することができます。なので、中国の病院での中国医学治療に近い、中国の漢方製剤を服用しながら鍼灸治療を受けることが、実質可能になっています。
『西洋医学とは違う角度から人体を診る鍼灸治療は、もう一つの医学なのです』
【個人が個人的服用のため自己責任で輸入する場合のみ制限付きで個人輸入可能】
個人輸入に対する制限
・医薬品(1品目2ヶ月分量以内)
・医薬部外品(1品目24個以内)
・滋養強壮剤(4ヶ月分以内)
・健康食品(制限なし)



