トミー:生理痛って、病気じゃないし、痛み止めを飲むぐらいしかできないですよね??
SO院長:生理痛で、婦人科疾患があるケースもまれにありますが、ほとんどの場合、確かに検査しても何も問題ないことが多いですね😅
トミー:そうなんですよね・・・。病気じゃないと、さすがに中国医学でも治療できないですよね??
SO院長:中国医学では、病気ではなくても、“未病”状態と言って、病気になってしまう前段階であっても、痛みや体調に不調があれば、もちろん治療できますよ!
もともと予防医学として、病気にならないように、万病の元となるような、冷え性や、血流の悪さ、むくみ等も治療しますので。
トミー:なるほど、原因不明の不調や冷え性体質なども治療できるのですね!
SO院長:中国医学では、ウイルス感染や、何か検査で異常があることを治療対称と定義していないからです。
西洋医学の病院のように、不定愁訴を訴えても、検査して異常なければ、何も治療しない…..なんてことはありませんよ!
トミー:それは、患者さんにとって素晴らしいことですね!
SO院長:〝中国医学は病人を診て、西洋医学は病気を診る”という言葉が中国にあります。
トミー:それで、婦人科の検査で異常の無かった生理痛にも治療ができるのですね!
SO院長:はい、そうです!それでは、生理痛について説明しますね。
生理痛の鍼灸治療
生理痛を中国医学では「痛経」と呼び、
中国後漢末期の医学書である
『金匱要略・婦人雑病脈証并治』の中にも記述があり、
生理痛に対する漢方薬、鍼灸治療は、長い歴史があります。
生理のたびに生理痛を経験している女性が約30%、
時々ある女性まで含めると80%以上の女性が生理痛を経験しています。
特に若い女性の約半数は、生理時に「下腹部や腰が重苦しく痛い」などの症状に悩まされています。
あまりの痛みに耐えかねて婦人科で検査を受けると「特に異常なし」と言われ、鎮痛剤だけを処方される女性が多いことは問題です。
また、日本では、「少々の生理痛ぐらいは普通だ」と思って我慢している女性も多いのが現状です。
しかし、中国医学では、何であれ身体のどこかに痛みや重苦しさがあるのは、必ず症状と診て治療します。
中国医学では、月経痛の原因を
「肝鬱気滞(ストレスや精神不安)タイプ」
「寒湿凝滞(身体の冷えタイプ」
「気血虚弱(人間が持っている根本的なエネルギーや栄養素が不足)タイプ 」
「肝腎虚損(月経と関係する肝、腎の働きが衰弱)なタイプ」
などに分別します。
人体の活動を支えているエネルギー(気血=きけつ)の働きが、
上記のような原因により悪くなり、子宮の気血の流れが滞ると、生理痛が発生すると考えています。
婦人科の検査で異常が認められない生理痛でも、
鍼灸治療は、現代医学のように鎮痛剤で痛みを抑えるのではなく、
体質や症状の各タイプ、痛みの性質などを細かく診断し、患者の病態に応じた根本的な体質改善治療をすることで、
生理痛を軽減できるだけでなく、月経不順などの改善も期待できます。


