トミー:数日前から急に暖かくなって春到来ですね!😊中国医学的に春に気をつけるべきこと何かありますか?
SO院長:春は中国医学的には、「五臓」の一つ、「肝」に負担がかかりやすい季節です。
肝には気・血(体内を流れるエネルギーや血液)を巡らせるという働きがあるため、肝に負担がかかり巡りが悪くなります。
西洋医学でいうと、自律神経が乱れ、いろいろな症状が起こります。
トミー:「身体の調節機能の司令塔」自律神経が乱れ失調すると、大変ですね!😵なんとか、予防する方法はないのですか?
SO院長:「医食同源」という中国医学のベースともいえる古い言葉どおり、春の陽気に対して中国では、予防医学的に菊の花のお茶を春から夏に大変よく飲む習慣があります。最近では、ネットなどで日本でも購入できますよ。欧米でハーブティーとして飲まれている「カモミールティー」も、菊花茶の1種です。
トミー:高価じゃないですか?😅
SO院長:いえいえ、中国では1番安価なお茶で、僕は、いつも中国のレストランでは高価なお茶ではなく菊花茶を注文しています😭
トミー:僕も自律神経を守るため、菊花茶を試してみます!
SO院長:はい、この季節に良い養生法だと思います。中国では春の病い(不養生)は、夏の体調不良や夏風邪を引く原因になるとも言われていますので。

「春の陽気と病い」
「陽気」は万物の成長に欠かせないエネルギーですが、日頃の体内の陽気が過剰気味の人にとっては病気を誘発する原因となります。
例えば、高血圧体質の人が、春の陽気の影響を受けると体内の「陽気」が刺激され過剰となり、血圧の上昇、頭痛、目眩、耳鳴り、顔面紅潮などを引き起こします。
高血圧症以外でも、春の陽気が誘発する病気(症状)は、頭痛、目眩、耳鳴り、不眠、鬱、情緒不安定等と非常に多いです。
こうした春の陽気に誘発される病気・症状は、西洋医学では、鎮痛剤や不眠薬などの対症療法に頼らざる得ませんが、体内のバランスを整え、根本的に治療できる中国医学(鍼灸・漢方治療)が得意とする治療分野で、治効作用も大きいです。
中国医学では西洋医学のように対症治療で症状を抑え込むのではなく、体内の陽気・陰血のバランスを整える鍼灸・漢方薬治療を行い、身体全体を根本的に改善させていきます。
―高血圧症の前ぶれー
1.階段を上ると息切れがする
2.顔に、のぼせやほてりを感じやすく、赤ら顔
3.後頭部の頭痛や肩こりがひどい
4.寝ても覚めても疲れている気がする
5.なかなか運動ができず、お腹が出てきた
6.なかなか寝付けず、睡眠不足を感じる


