SO院長のBLOG(記事)

トミー:ずっと胃の調子が悪い状態が続く、「慢性胃炎」に鍼灸治療は効果ありますか?

 

SO院長:「慢性胃炎」の鍼灸治療は、日本ではあまり知られていませんが、中国では一般的です。

 

トミー:そうなんですね!効果あるんですね、それは助かります。
実は、3年間、原因不明の「慢性胃炎」で悩んでいる友人がいるのです。消化器内科で、ピロリ菌の検査なども受けた上で、いろいろ薬も飲んでいるようですが、なかなか良くならないようです・・・。

 

SO院長:「慢性胃炎」は、中国医学では「胃脘痛」と範疇の一つで、古典医学書「内経」や「針灸甲乙経」などにも記載されており、治療効果は古くから認められています。

 

トミー:昔から「慢性胃炎」の鍼灸治療が中国では行われていたんですね!

 

SO院長:はい、そもそも、ほんの100年ほど前には西洋医学がなかったので・・・😅

 

トミー:そうでしたね😓
それでは詳しく「慢性胃炎」の治療について教えてください。

 

SO院長:了解です😊

 

「慢性胃炎」

慢性胃炎に対して、鍼灸治療を行うことにより、

胃液分泌機能(胃酸や粘液の分泌)

胃壁の萎縮

その他消化器系の働きを改善

させる等の効果があり、胃の症状を正常に回復させます。

また、科学的観点から「足三里という経穴

(ツボ)に刺鍼した状態で胃のレントゲン撮影する実験では、胃の蠕動運動が顕著に促進されることが観察できた。」という報告が学会で発表されました。

 慢性胃炎は、慢性的な胃の炎症のことではなく、度重なる胃粘膜のただれ症状後の後遺症で胃粘膜が萎縮してしまい、胃液を分泌する細胞が減り、胃液の酸度も低下した状態で、胃の老化ともいえます。

現代医学では、対症療法的な何種類かの薬剤が処方されますが、なかなか改善されないケースが多く問題です。

中国医学では、胃が慢性胃炎状態に至った根本的原因を分析・診断し、治療の方針を立てます。

鍼灸治療のみならず、漢方薬での治療も行いますが、漢方薬は、自然の生薬で組成されており、服用した際に、漢方薬の成分を胃腸で消化吸収をする必要があります。

そこで、不調である胃腸の負担を考えて、中国の医療現場では、

まず鍼灸治療で、ある程度まで胃腸の状態を回復させてから、漢方薬の服用を開始する方法をとります。

つまり、漢方薬を服用するに当たっても、鍼灸治療との併用が効果的だということです。

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