トミー:今日は、秋の「中秋の名月」だというのに・・・
まだ真夏の様に蒸し暑いですね!
SO院長:この湿度だと今夜は、空気の澄んだ秋の夜空に浮かぶ名月とはほど遠く、月が霞んで綺麗に観られないかもしれないですね😭
本当に季節がおかしくなっていますね・・・。
トミー:日本では、月見をしながら、お団子などを食べますが、中国では、どんな感じですか?
SO院長:満月の丸い月は「円満」「団らん」の意味があり、遠方にいる家族が里帰りし、親戚も集まって食事をしたり、お酒を飲んだり、楽しいひと時を過ごします。
お菓子は「月餅」を早くから準備しているので、日本のこの気温だと傷んでしまいますね😅
月餅の餡(あん)には、蓮の実がよく入っています。蓮は実だけでなく、葉や茎なども全て漢方の生薬として使われる植物です。花もとても綺麗ですね。
トミー:中国では多くの食事やお菓子にも、漢方薬材が含まれていて、「医食同源」って、感じですね!!
SO院長:僕も驚いたのですが、最近、中国では、漢方薬(中医薬)ティードリンクや漢方薬コーヒー、漢方薬パン、漢方薬アイスクリームなどが発売され、大人気で、「医食同源」がますます発展しています。
トミー:アイスクリームに、パンですか??😱じゃ、月餅で、もっと漢方薬系の月餅もあるんですか?🧐
SO院長:実は、あります!∑(゚Д゚)
成都中医薬大学が発売した「岐黄貴細月餅」っていう漢方薬月餅が爆発的な人気で、5万個以上が売れたらしく、それで、僕の留学していた北京中医薬大学も真似をして漢方薬月餅を販売して、結構人気があるようです😅
中国の元同級生から聞きました。ちなみに僕は、先月、北京のスタバでスタバ月餅を買ってきています!!
酷い残暑で、カビが生えていないかな??😂
トミー:スタバ製ですか?!?! 中国スタバは月餅があるんですね😆
それにしても中国人の健康意識は、めちゃくちゃ高いですね!
SO院長:本当に!それで今、漢方生薬の値段が高騰してます😭
「湿邪と中国医学」
9月を半分過ぎたというのに、暑い日が続き、湿度も高く、まだ夏が継続中のようです。
そろそろ夏の疲れが出始めるこの時期に、さらに夏のような気温の日々、身体のバランスも壊れてしまいそうです。
そこで、まだまだ夏の養生法を継続する必要があります・・・。
湿邪を身体から追い出すために、
発汗作用の高い香辛料
(唐辛子・カレー粉など)。
利尿作用の高い食材
(スイカ、ゴーヤ、トウガン、
小豆、ハトムギなど)
を積極的に摂って、
湿邪に負けにようにしましょう!
中国医学では、過剰な湿気を
「湿邪(しつじゃ)」と呼び、
体内の湿気や水分を増やし過ぎて、
身体のいろいろな機能に悪影響を及ぼすと考えています。
湿邪は、外界(体外)から入る湿邪、
体内で病理産物的に発生する湿邪
があります。
五臓六腑と呼ばれる臓腑の中で、
特に脾胃(胃腸などの消化器)は
乾燥を好み、湿邪に弱く、
犯されやすいとされています。
脾胃は、陰陽五行では「土」に属しており、飲食物を受け入れて吸収する作用があり、カラッとした状態を好み、余分な水分を嫌います。
「湿邪による症状」
頭痛、頭重感、めまい、頻尿・膀胱炎、手足の冷え・むくみや重だるさ、胃もたれや食欲不振、吐き気、下痢などの消化器症状、鼻みずや痰、咳、喘鳴(呼吸をするときに、ヒューヒュー、ゼーゼーなどと音がすること)、関節の痛みやこわばり、眠気、体の鈍い痛み、皮膚、泌尿器科、婦人科系トラブルなど。

