no image

2007年8月号 脊柱管狭窄症

Q:脊柱管狭窄症に鍼治療は出来ますか?

A:腰椎ヘルニアと並ぶ腰痛の2大原因ですが、鍼治療で症状は改善されます。

脊柱管狭窄症は脊柱管の中心部で圧迫を受ける「中心型」(馬尾型)と、脊柱管の外側で圧迫を受ける「外側型」、それぞれの神経が通る椎間孔というトンネルで圧迫を受ける「椎間孔型」の3つのタイプがあります。

特徴的な症状は間欠性跛行です。数分間歩くと歩けなくなり、しゃがんで休憩すると再び歩けるようになるといったものです。他の症状は、両脚の痛みやしびれ、腰痛、臀部・脚への放散痛・脱力感、足裏や会陰部の異常知覚、排尿、排便障害などがあります。

脊柱管狭窄症現代医学では、消炎鎮痛薬や血流改善薬が処方されます。さらに硬膜外ブロックや神経根ブロックでも症状が改善されない場合には手術が行われます。ところが、MRI検査で脊柱管が狭窄し、物理的に障害が起きている所見があっても、実際に自覚症状のないという方が結構おられるのです。

そのようなことから考えても、血液が滞りなく循環していれば痛みやしびれは、起こらないということです。人の身体は、常に血液の循環がスムーズである ことが何よりも大切です。 鍼は、障害を受けている部位の血流や神経の流れを集中的に刺激し、治療することによって症状を軽減することが出来るのです。

投稿者:tcm-editor

一覧に戻る