トミー:SO院長も、よく中国針を打った際に、手技をされていますよね!😊
SO院長:そうですね。
私の師匠「中国河南省南陽市張仲景国医大学」「李世珍教授」の家伝針灸として代々伝わる手技を行っています。
トミー:確か、その手技の名前がカッコよかったですよね?!🤔
SO院長:「龍眼泻(りゅうがんしゃ)法」と「鳳眼補(ほうがんほ)法」ですね。
トミー:スゴイ名前!😅
中国の針灸名医には、それぞれ手技のオリジナルの名前があるんですか?!
SO院長:いえいえ、そうではないです。
現在、病院の針灸科で、中医師が手技を行う場合は、一般的な基本手技で、それぞれの中医師のオリジナルではないです。
トミー:そうなんですね、ちょっと残念です。😭
SO院長:保険医療に組み込まれ、統一された針治療が求められる中国の医療現場では、日本の鍼灸治療の各流派のような治療法に違いがあることは、許されないからだと思います。
あっ!オリジナルを思い出しました!
石学敏教授の「醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)」に用いる針灸治療手技は、「鳳凰展翅(ほうおうてんし)」と言う名前です。
残念ですが、今年の5月に亡くなられた針灸治療の名中医です。
トミー:またまた、スゴイ名前!😱🧐
こちらも「鳳」の字が入ってますね!
SO院長:確かに同じですね。
針治療での補法や泻法は、経穴(ツボ)の効果を最大限に引き出すため、刺激を加えるというのが基本です。
せっかくなので、
今回は、石学敏教授の「醒脳開竅法」について説明しますね。
トミー:よろしくお願いします。🙇
「石学敏教授の醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)」
『天津中医薬大学第一付属医院』院長の石学敏教授は、
「中風病=脳卒中(脳梗塞・脳出血)」に対する画期的な針灸療法として知られる「醒脳開竅法」の創始者です。
「醒脳開竅法」は、脳卒中の急性期に発生する意識障害と後遺症に対する特殊針治療法です。
主経穴の内関穴・人中穴・三陰交穴に刺針することによって「醒脳開竅」や「滋補肝腎」の作用をもたらせ、
片麻痺であれば極泉穴・尺沢穴・委中穴といった副経穴を用いて「疏通経絡」させることで、高い効果をあげます。
「醒脳開竅法」は、中国医学理論を基に、現代医学理論や臨床実践を経て確立されました。
これにより、脳卒中の前兆、後遺症や合併症に対する、再現性のあるシステマチックな針治療法、経穴配穴処方、針操作方法が確立しました。
現代中国では、「醒脳開竅法」は、理論と臨床とともに中国の針灸科中医師の脳卒中治療の根本になっています。
「鳳凰展翅(フェニックスの羽ばたき)」法とは、鳳凰が翼を広げるようなイメージで、親指と人差し指で針を捻転させながら、残りの3本の指を上下に起伏させて震動を生じさせ、針刺激を増強させる手技です。
指の動きと、合わせて針に振動を与えることで、経絡の気血の流れを活性化させて治療効果を高めることを目的としています。
私が北京中医薬大学に留学していた頃、北京と天津に高速鉄道が開通したので、日帰りで天津中医薬大学の石学敏教授の針灸治療を実際に見てみようと押しかけ研修をさせて頂いた懐かしい思い出が蘇りました。
中国では、今後、私の師匠の李世珍教授や石学敏教授のような針灸治療の名中医は、現在の統一化された針灸治療を行う中国の保険医療制度の枠組みの中では、もう2度と出てこないだろうと言われています。
『中国医学は、西洋医学とは違う角度から人体を診る、もう一つの医学なのです』



