SO院長のBLOG(記事)

トミー:最近、肩を動かすと痛いのですが、五十肩でしょうか?僕は、まだ20代ですが・・・

 

SO院長:「肩の痛み=五十肩」と思う傾向にありますが、肩の痛みを起こす疾患は、他にも
鍵盤断裂石灰性腱炎等、様々な病気があり鑑別が必要です。
厳密には、五十肩は原因が分からない肩関節の拘縮です。

 

トミー:そうなんですね、ありがとうございます。でも、なぜ五十肩って名称なのですか?年齢に関係なく起こる症状なのに。

 

SO院長:江戸時代の書物に、「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、骨節痛む事あり、程過ぐれば薬せずして癒るものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう。また長命病という」という一節があり、この頃から五十肩と呼んでいたらしいです。

 

トミー:江戸時代にも五十肩があったんですね!でも50代で、「長命病」って😲

 

SO院長:この頃の寿命は50代でしたから・・・。😅

50歳頃の中年期に、原因を問わず、肩の痛みと運動障害がある状態を一般に五十肩と呼ぶようになりました。ちなみに、最近は「四十肩」という言葉も聞きますが、五十肩の症状が40代で起きたために名付けられた造語ですね。

 

トミー:じゃ、僕は、二十肩ですね😅

 

SO院長:医学的な正式名称は、肩関節周囲炎ですよ😊

 

「五十肩の鍼灸治療」

肩関節は酷使すると、炎症や損傷が起こりやすく、痛み、可動域の制限が起こります。

五十肩は、痛くて動かせなかったり、夜も痛くて眠れなかったりする場合には、消炎鎮痛剤、末梢循環改善剤などの薬物療法や、ステロイド薬と局所麻酔薬注射を行います。

残念ながら、すぐに回復する特効薬があるわけではありません。

ほとんどの場合、良くなりますが、回復するまでの期間は、人それぞれで、数週間から数年と様々で、長期間になると日常生活に大きく影響するので深刻です。

五十肩は、中国医学では「漏肩風」と呼ばれ、中国では古くから鍼灸治療で高い効果を上げています。

鍼灸治療では急性期の場合

炎症を鎮めること、

激しい痛みを鎮めること、

夜間痛を和らげること

を優先して治療を行います。

慢性期や回復期では

血液循環を改善し、

筋肉や軟部組織の柔軟性を回復させ、

肩関節の可動域を元の状態まで広げます

鍼灸治療とは、現代医学とは異なる角度から診る、もう一つの医学なのです。

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