SO院長のBLOG(記事)

トミー:先日、たまたまYoutubeで観た、「令和の虎」で、整体師が整体の効果について話すと、

医師の2人に、効果について厳しい意見を言われていました・・・。😭

 

SO院長:僕もその動画をYoutubeで観たことありますよ!

    トミーちゃんは、どんな感想を持ちましたか?!

 

トミー:このような、医療ではない整体を信じて、病院での診察を受けずに悪化するケースなどが多くあるようで、過大に効果があるように患者さんに説明するのはどうなのか?!と思いました。🧐

 

SO院長:僕も同感です。正直なところ整体師だけではなく、残念ですが、同じ過ちを犯している鍼灸師も非常に多いという現状があります…。「○○式、○○治療法」など自己流の鍼灸治療方法や理論などを謳っていますが、エビデンスが乏しく問題です。

 

トミー:整体師と違い、国家資格のある鍼灸師でもそうなんですね・・・。😱

 

SO院長:さらに、エビデンスが乏しい治療法をセミナーなどを開催し、新米鍼灸師に教えるビジネスも横行し、真面目に正確な鍼灸治療を普及させようと思っても難しい状況に至っています。

 

トミー:日本の鍼灸業界は、どうしてこのような状況になったのですか?😓

 

SO院長:保険診療の病院は、診療行為や診療報酬が適切に行われているか、国や行政の監査が入りますが、鍼灸治療は自費診療なので、全くチェックがされないことが根底にあると思います…。

 

トミー:鍼灸治療は、どんな治療のやり方でも確認もされていないんですね!😱それは、怖いですね・・・。

 

SO院長:ちなみに、北米では行政のチェックが入り、中国医学(TCM)に基づかない自己流の治療法を行っていると行政処分が下され治療ができなくなります。

 

トミー:日本もそれぐらい厳しい方がいいんじゃないですか?🤔

 

SO院長:本当にそうですね。ですので、鍼灸治療のエビデンスというのは、非常に大切なことなので、詳しく説明しますね。


「鍼灸治療のエビデンス(科学的根拠)」

 

現代医療では、従来の西洋医学の治療だけでは、

完全には患者のQOL(生活の質)の向上や、身体的、精神的な苦痛の軽減が、難しいケースが非常に多いため、

欧米では、西洋医学と、様々な治療法の中から、患者の状況に合わせた選択肢を提供できる補完医療は、非常に重要視されています。

 

中でも2018年にWHOが正式な医学と認定した中国医学(TCM)には、補完医療としての期待が非常に高く、

アメリカ国立補完統合衛生センター(英: National Center for Complementary and Integrative Health、略称: NCCIH)は、鍼灸治療や漢方薬の有効性について多くの研究を行い、新しいエビデンスも多く発表しています。

 

鍼灸治療の作用機序や有効性は、まだ完全には解明されていません。しかし、現代科学を用いて、鍼灸治療の有効性についての研究が行われ、少しずつ解明され始めています。

鍼灸治療には

神経系への作用、

他の身体組織への作用、

非特異的な作用(プラシーボ効果)の可能性を示すエビデンス(科学的根拠)が既に多く存在します。

 

例えば、2020年に発表された、

「片頭痛」のための鍼灸治療と様々な薬物(鎮痛剤)での治療を比較した

9件の研究のレビューによると、

 

「鍼灸治療を受けた研究参加者と、薬物治療を受けた研究参加者とを比べると、鍼灸治療の効果が少し高かった。また、治療による副作用を訴える研究参加者も非常に少なかった」という研究結果が発表されました。

 

 

ちなみに、驚かれるかも知れませんが、西洋医学にも、作用機序などが未解明な治療法や薬剤も多く存在します。

 

例えば、「麻酔薬がなぜ効果があるのか?!」そのメカニズムは、未だ完全には解明されていません。

人間の機能の全てが解明されていないことと同じように、西洋医学も中国医学もまだまだ未解明な部分も多くあるのです。

 

 

『西洋医学とは違う角度から人体を診る鍼灸治療は、もう一つの医学なのです』


※令和の虎↓

 

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2016年7月号 「カナダの鍼灸事情」

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