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News from T.C.M.

2019年2月号 「前立腺肥大症②」


人はストレスによって心身に様々な影響を受ける。

前立腺は男性にのみ存在し、膀胱の下で尿道を取り囲むように位置する。大きさは成人男性でクルミ大 (10~20g)で、精液の一部を分泌する働きがある。何らかの原因で前立腺が大きく肥大してしまうのが、前立腺肥大。前立腺は、生殖や排尿に関係する機能があるため、前立腺が肥大することでこれらの機能に障害が起こる。特に排尿への影響が大きく、前立腺の肥大によって何らかの排尿障害が現れた状態を「前立腺肥大症」と呼ぶ。

前立腺肥大症の排尿障害は、機械的閉塞と機能的閉塞の2つの原因に分かれる。
機械的閉塞とは、肥大した前立腺が尿道を圧迫し、尿道が閉塞する状態。
機能的閉塞は自律神経(交感神経)が過敏になり、前立腺の平滑筋が過剰に収縮し、尿道が閉塞する状態。

主な自覚症状は…

  1. 残尿感
  2. 頻尿
  3. 尿意切迫
  4. 尿失禁
  5. 遷延性排尿(尿がが出始めるまでの時間が長くなる)
  6. 苒延性排尿(排尿が終わるまでの時間が長くなる)
  7. 尿線細小(尿の勢いがなく、チョロチョロとしか出ない)
  8. 排尿するときに下腹部に力を入れないと出にくい  等

排尿に影響をおよぼすため、日常生活に大きな支障を与える病気である。病院ではα遮断薬、抗男性ホルモン剤など薬物療法があるが、ひどい場合は手術療法が行われる。

前立腺肥大症に対する鍼灸治療は、手術が必要な重度な場合を除き、下腹部にある経穴(ツボ)を刺激し、前立腺周囲の血流を改善させ、さらに自律神経の調節を目的とした全身に治療を行うことで高い治療効果を上げている。

『前立腺肥大症に悩む人は、漢方薬や鍼灸で治療すれば、副作用なしで効果が得られる』という記事が、 アメリカの新聞にも掲載された。その文中では、漢方薬と鍼灸治療は、前立腺肥大症の患者の排尿症状を短期間で改善させる。特に鍼灸治療は、尿路症状を軽減するという論文も紹介されている。

鍼灸治療は、国際的にも高い有効性が認められている治療法である。


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